「二重になりたいけど、切開法はちょっと抵抗があるな…」
そう思って二重整形について調べていると、よく目にするのが**「埋没法」**ではないでしょうか。メスを使わず、医療用の糸で留めるだけで二重が作れる手軽さや、ダウンタイムの短さから、二重整形の中でも特に人気の高い施術です。
しかし、いざ「埋没法」について調べてみると、「2点留め」「3点留め」といった留め方の違いから、「瞼板法(けんばんほう)」「挙筋法(きょきんほう)」といった糸の通し方の違いまで、想像以上にたくさんの種類があって、「結局どれを選べばいいの?」と頭を抱えてしまう人も少なくありません。
まるで種類豊富なコーヒー豆を前に、「自分好みの味はどれだろう?」と迷うようなものですよね。
でも、安心してください。埋没法の種類について正しく理解することは、あなたのまぶたの形や理想の二重に最も合った方法を見つけ、**「本当にやってよかった!」**と思える二重を手に入れるための第一歩です。
このガイドでは、そんな埋没法の様々な種類を徹底的に比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリット、どんな人におすすめなのかを分かりやすく解説していきます。知識を力に変えて、あなたにぴったりの埋没法を見つけ、理想の二重への一歩を踏み出しましょう!
埋没法の基本を押さえよう:二重が作られる仕組み
埋没法の種類を比較する前に、まずは「そもそも埋没法ってどうやって二重を作るの?」という基本を理解しておきましょう。この仕組みを知ることで、それぞれの術式の違いもより深く理解できるようになります。
埋没法とは?医療用の糸で二重を作る仕組み
埋没法は、メスを使わずにまぶたの裏側から医療用の細い糸を通して、皮膚とまぶたの内側にある「瞼板(けんばん)」、または「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」という筋肉を縫い留めることで二重のラインを作る施術です。
まぶたを持ち上げる際に、この糸で留めた部分が内側に折り込まれることで、まるで本物の二重まぶたのように、自然な二重のラインが形成される仕組みになっています。
【ポイント】
- 切開しない: まぶたを切らずに施術を行うため、体への負担が少ないのが特徴です。
- 糸で留める: 医療用の極細の糸を使用し、まぶたの組織を固定します。
- 折り込みを作る: 糸によってまぶたに折り込みが作られ、それが二重のラインとなります。
埋没法のメリット(なぜこんなに人気なの?)
埋没法が多くの人に選ばれるのには、明確な理由があります。
- 手軽で施術時間が短い: 一般的に10分〜20分程度で終わることが多く、気軽に受けられます。
- ダウンタイムが短い: 切開をしないため、腫れや内出血が比較的少なく、日常生活に戻りやすいです。数日から1週間程度で大きな腫れは引くことが多いでしょう。
- やり直しや元に戻すことが可能: 万が一、仕上がりが気に入らなかったり、元に戻したくなった場合でも、抜糸をすることで比較的簡単に修正や元に戻すことができます。(ただし、期間や状態に制限はあります)
- 傷跡が目立ちにくい: まぶたの表面にメスを入れることがないため、傷跡がほとんど目立ちません。
埋没法のデメリット(知っておくべき注意点)
手軽で魅力的な埋没法ですが、デメリットやリスクもゼロではありません。しっかりと理解しておきましょう。
- 元に戻る可能性がある: 糸で留めているだけなので、加齢や目をこする癖、まぶたの厚みなどによっては、糸が緩んだり外れたりして二重のラインが薄くなったり、元に戻ってしまったりする可能性があります。これは切開法との大きな違いです。
- 希望通りのラインにならないリスク: まぶたの状態や医師の技術によっては、イメージしていた通りの二重にならなかったり、左右差が生じたりすることもあります。
- 糸が透けて見える、またはしこりになる可能性: まれにですが、糸の結び目が皮膚の表面から透けて見えたり、触ると小さな「しこり」のように感じられたりするケースがあります。
- 目のゴロゴロ感や異物感: 術後一時的に目のゴロゴロ感や異物感を感じることがありますが、時間とともに落ち着くことがほとんどです。
これらのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のライフスタイルや希望に合った施術方法を選ぶことが重要です。
【種類別徹底比較】あなたに合う埋没法はどれ?
埋没法には様々な種類があり、クリニックによって独自の名称を使っていることも少なくありません。しかし、基本となるのは「何点留めるか」と「どう糸を通すか」の2つの違いです。
3-1. 留め方による違い:点の数で選ぶ「〇点留め」
まぶたを留める糸の点の数によって、二重の安定性や持続力、ダウンタイムの程度が変わってきます。
- 1点留め
- 特徴: まぶたを1ヶ所のみで留める方法。最も手軽で、施術時間や費用を抑えられます。
- メリット: ダウンタイムが非常に短い傾向にあり、費用も安価です。
- デメリット: 糸が取れやすく、二重のラインが不安定になりやすいです。
- こんな人におすすめ:
- とにかく手軽に二重を試したい。
- 自然な二重のラインが元々うっすらある、またはまぶたが非常に薄い。
- 一時的に二重にしたい。
- 2点留め
- 特徴: まぶたを2ヶ所で留める方法。埋没法の中で最も一般的で、バランスの取れた術式です。
- メリット: 安定した二重のラインを形成しやすく、費用とダウンタイムのバランスが良いです。
- デメリット: まぶたが厚い人や、はっきりとした二重を希望する人には、持続力が不足する場合があります。
- こんな人におすすめ:
- 初めての埋没法で、手軽さと持続力のバランスを重視したい。
- まぶたが比較的薄く、自然な二重を希望する。
- 幅広い人に対応できるスタンダードな方法を選びたい。
- 3点留め以上
- 特徴: まぶたを3ヶ所以上で留める方法。より多くの点で固定することで、安定性と持続力を高めます。
- メリット: 二重のラインがより強固に固定され、取れにくく、持続力が高いです。まぶたが厚い人や、平行二重など、はっきりとしたラインを希望する人にも適しています。
- デメリット: 留める点が増える分、施術時間や費用が上がる傾向があり、ダウンタイムもやや長くなる可能性があります。
- こんな人におすすめ:
- 半永久的な効果を期待したい。
- まぶたが厚い、または脂肪が多い。
- 平行二重など、はっきりとした安定したラインを希望する。
【補足】複数点留めのメリット・デメリット 複数点留めは、より安定した二重を形成できる反面、糸の本数が増えるため、異物感を感じやすくなる可能性や、万が一の抜糸時に手間がかかることがあります。
3-2. 糸の通し方・結び方による違い:持続力と安定性で選ぶ
埋没法は、糸を通す場所や結び方によっても、仕上がりの自然さや持続力、ダウンタイムに違いが出ます。主に「瞼板法」と「挙筋法」に分けられます。
- 瞼板法(けんばんほう)
- 特徴: まぶたの裏側にある「瞼板」という軟骨組織に糸を通して固定する方法です。多くのクリニックで採用されている、埋没法の主流な術式です。
- メリット: 手術が比較的シンプルで、安定した二重のラインが作りやすいとされています。眼球に糸が触れるリスクが少ないため、眼球への負担が比較的低いと言われています。
- デメリット: 瞼板に負担がかかる可能性や、ラインが不自然になるケースが稀にあります。まぶたの厚みによっては適さない場合もあります。
- こんな人におすすめ:
- より手軽で一般的な術式を希望する。
- 初めての埋没法で、スタンダードな方法を選びたい。
- 自然な末広二重を希望する。
- 挙筋法(きょきんほう)
- 特徴: まぶたを持ち上げる筋肉である「眼瞼挙筋」に糸を通して固定する方法です。瞼板法に比べて、より自然で、目を閉じた時もつっぱり感が少ないと言われています。
- メリット: 自然な二重のラインが作られやすく、目を閉じた際の引きつり感が少ない傾向にあります。組織への負担が少ないため、ダウンタイムが短くなることも期待できます。
- デメリット: 施術の難易度がやや高く、医師の技術力がより求められます。まれに眼瞼下垂(まぶたが上がりにくい状態)のような症状が出ることがあります。
- こんな人におすすめ:
- より自然な仕上がりを重視したい。
- 目を閉じたときの不自然さを避けたい。
- 医師の技術力と実績を重視して選びたい。
- 連結法(連続法)
- 特徴: 複数の点を連続的に糸で連結して固定する方法です。クリニックによっては「ループ法」などと呼ばれることもあります。
- メリット: 糸が点でなく線で支えるため、二重のラインが非常に取れにくく、持続力が高いとされています。まぶた全体に均等に力がかかるため、より安定したラインを形成しやすいです。
- デメリット: 施術時間や費用が他の方法より高くなる傾向があります。万が一、やり直しをする場合に抜糸が難しいことがあります。
- こんな人におすすめ:
- できるだけ二重が取れないようにしたい。
- 半永久的な効果を期待したい。
- まぶたが厚く、二重が取れやすいと感じている。
術式(種類) | 持続力 (取れにくさ) | 自然さ (閉眼時含む) | ダウンタイム目安 | 費用目安 |
1点留め | △(取れやすい) | 〇 | 短い | 安い |
2点留め | 〇(バランス良) | 〇 | 短い〜普通 | 普通 |
3点留め以上 | ◎(取れにくい) | 〇 | やや長い | 高め |
瞼板法 | 〇 | 〇 | 短い〜普通 | 普通 |
挙筋法 | 〇 | ◎ | 短い〜普通 | 普通〜高め |
連結法 | ◎(非常に取れにくい) | 〇 | やや長い | 高め |
※この表は一般的な傾向を示しており、個人のまぶたの状態やクリニック、医師の技術によって異なります。
自分にぴったりの埋没法を見つけるための3つのポイント
埋没法には様々な種類があることが分かりましたね。では、その中からどうやって自分に最適な方法を選べばいいのでしょうか?ここからは、あなたの理想の二重を実現するために考慮すべき3つの重要なポイントをご紹介します。
ポイント1:「まぶたのタイプ」を知る
あなたのまぶたの「状態」は、選ぶべき埋没法を大きく左右します。まぶたは一人ひとり異なるため、自分自身のまぶたがどのようなタイプなのかを知ることが重要です。
- まぶたの厚み:
- 薄い場合: 比較的どの術式でも対応しやすいですが、特に「1点留め」や「挙筋法」など、より自然な仕上がりを目指せる術式が向いていることがあります。
- 厚い・脂肪が多い場合: 糸が外れやすい傾向にあるため、「3点留め以上」や「連結法」など、より強固に固定できる術式がおすすめです。また、脂肪取りとの併用を検討することもあります。
- 皮膚のたるみ:
- 年齢とともにまぶたの皮膚がたるんできている場合、通常の埋没法では思ったようなラインが出にくいことがあります。たるみの状態によっては、たるみ取りの併用や、切開法が適している可能性も考慮に入れる必要があります。
- 蒙古襞(もうこひだ)の有無:
- 目頭にある「蒙古襞」が発達している場合、希望する平行二重が作りにくかったり、不自然になったりすることがあります。その場合は、目頭切開との併用を検討することもあります。
カウンセリングでは、医師にあなたのまぶたのタイプを正確に診てもらい、それに合った術式を提案してもらいましょう。
ポイント2:「理想の二重デザイン」を明確にする
どんな二重になりたいのか、具体的なイメージを医師と共有することが非常に重要です。漠然としたイメージではなく、希望を具体的に伝える準備をしておきましょう。
- 二重の幅: 「自然な末広型」なのか、「ぱっちりとした並行型」なのか、具体的なイメージを持っておきましょう。参考になる写真などを見せるのも効果的です。
- 二重のスタート地点: 目頭から二重のラインが始まる「末広型」か、目頭から二重が分かれて始まる「並行型」か、どちらを希望するかを明確にします。
- 希望する印象: 「可愛らしい印象」「大人っぽい印象」「ハーフ顔にしたい」など、顔全体のバランスやなりたい印象を伝えることで、医師がより適切なデザインを提案しやすくなります。
シミュレーションを通じて、あなたの顔に合った最適なデザインを見つけることが、満足のいく結果につながります。
ポイント3:「持続力とダウンタイム」の希望を考慮する
埋没法を選ぶ上で、どれくらいの期間二重を維持したいか、そして術後のダウンタイムをどれくらい取れるかも重要な判断基準です。
- 持続力(取れにくさ):
- 「できるだけ長く二重を維持したい」と考えるなら、より点数の多い「3点留め以上」や、取れにくいとされる「連結法」が選択肢になります。
- 「一時的に二重にしてみたい」「もしもの時は元に戻したい」という場合は、比較的修正しやすい「2点留め」などが良いかもしれません。
- ダウンタイムの期間:
- 「仕事や学校をあまり休めない」など、ダウンタイムを最小限に抑えたい場合は、腫れが少ない傾向にある「1点留め」や、目への負担が少ない「挙筋法」などを検討します。
- 多少のダウンタイムは許容できるのであれば、持続力やデザインの自由度が高い施術も選択肢に入ります。
これらの要素はトレードオフの関係にあることも多いため、あなたのライフスタイルや優先順位に合わせてバランスを考えることが大切です。
これらの3つのポイントをしっかり押さえることで、あなたにぴったりの埋没法を見つける道筋が見えてくるはずです。
カウンセリングで「自分に合う」埋没法を見つけるための質問リスト
埋没法の種類や選び方のポイントが分かったら、いよいよクリニックでのカウンセリングです。ここでは、あなたのまぶたの状態や希望に一番合った埋没法を見つけるために、医師に必ず聞いておくべき質問をまとめました。
カウンセリングは、医師とのコミュニケーションを通じて、あなたの不安を解消し、納得のいく選択をするための大切な時間です。遠慮せず、気になることはすべて質問しましょう。
1. 「私のまぶたにはどの術式が一番合いますか?その理由も教えてください。」
これは最も重要な質問です。医師はあなたのまぶたの厚み、皮膚のたるみ、脂肪の有無、蒙古襞の状態などを診察した上で、最適な術式を提案してくれるはずです。
- ポイント: 単に術式名を聞くだけでなく、**「なぜその術式が私に合っているのか」**という理由まで詳しく尋ねましょう。医師があなたの目の特徴をどれだけ正確に理解しているかを見極めることができます。
- 注意点: 一つの術式だけを強く勧めたり、あなたの質問に具体的に答えてくれない場合は、別のクリニックも検討するサインかもしれません。
2. 「提案された術式のメリット・デメリット、ダウンタイムを詳しく教えてください。」
医師が提案した埋没法の具体的なメリットだけでなく、デメリットやリスク、そして術後のダウンタイムの期間や症状についても、必ず詳しく確認しましょう。
- ポイント:
- メリット: どのような二重になるのか、持続性、自然さなど。
- デメリット・リスク: 腫れ、内出血、左右差、糸が外れる可能性、感染症などのリスク。
- ダウンタイム: 具体的にどれくらいの期間、どのような症状(腫れ、内出血、痛みなど)が出るのか、そして日常生活で注意すべきこと(メイク、コンタクト、入浴、運動など)を細かく確認します。
- 注意点: 良いことばかりを強調し、リスクやデメリットを説明しないクリニックは避けるべきです。正直にリスクを伝えてくれる医師こそ、信頼に値します。
3. 「同じ施術を受けた方の症例写真を見せてください。」
言葉での説明だけでなく、実際にそのクリニックや医師が手掛けた症例写真を見せてもらうことは非常に重要です。
- ポイント:
- あなたと似た目の形や状態の症例: 自分のイメージに近い症例写真を見せてもらうことで、より具体的な仕上がりのイメージが湧きます。
- 目を閉じた状態の症例: 術後の傷跡や、糸の結び目が目立たないかどうかも確認しましょう。
- Before/Afterが複数の角度から掲載されているか: 正面だけでなく、斜めや目を閉じた状態など、様々な角度から確認できると、よりリアルな判断ができます。
- 注意点: 症例写真が極端に少なかったり、明らかに他院の写真を流用しているようなケースは警戒が必要です。
まとめ:知識を力に、理想の二重への一歩を踏み出そう
ここまで、埋没法の多様な種類について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そしてあなたのまぶたのタイプや理想の二重に合わせた選び方のポイントを詳しく解説してきました。
埋没法は、手軽に理想の二重を手に入れられる魅力的な施術ですが、その種類は多岐にわたります。「どれを選べばいいの?」と迷うのは当然のことです。しかし、この記事を読んだあなたは、もう大丈夫。埋没法に関する正しい知識と、自分に最適な方法を見つけるための視点を持てるようになったはずです。
埋没法選びの重要性を再確認
埋没法は、単に二重のラインを作るだけでなく、あなたの顔全体の印象を大きく左右します。だからこそ、自分のまぶたの状態を正確に把握し、理想とする二重のデザインに最も適した術式を選ぶことが、何よりも重要なんです。
たとえ同じ「埋没法」と名前がついていても、その種類やクリニック・医師の技術によって、仕上がりや持続力、ダウンタイムには大きな違いが出ます。後悔のない「やってよかった!」という結果にするためには、事前の情報収集と理解が不可欠なんですね。
信頼できるクリニックと医師を見つけることの大切さ
そして、どんなに素晴らしい知識があっても、それを形にしてくれるのは、信頼できるクリニックと経験豊富な医師です。カウンセリングでは、この記事で学んだ知識を活かし、あなたの疑問や不安を解消するために積極的に質問をしてください。
あなたのまぶたをしっかり診察し、メリットだけでなくリスクも正直に伝え、納得いくまで丁寧にシミュレーションしてくれる医師こそ、あなたの理想を叶えるパートナーとなるでしょう。
知識は、あなたの選択を力強く後押ししてくれます。このガイドが、あなたが自信を持って理想の二重への一歩を踏み出すための、確かな道しるべとなれば幸いです。